BIKE || MOTORCYCLE

マウンテンバイクで都心探訪 東京都サイクリング

Posted on Wed 09 September 2020 ( 2020-09-17 update ) in bike

雨上がりのサイクリング

伊勢湾台風なみと言われた台風10号が九州の横を通り過ぎていくとある日。

先輩から電話。

「おーい、火曜日おやすみで時間あるなら自転車でどこか行かない?」

「いいっすよー、雨上がりだと路面が荒れてパンクリスクが高めですからMTBで山手線ライドしますか?」

てな感じで決まりました。

新型コロナウイルスが世界で猛威をふるっているのに、日本国内では熱中症より死亡者が少ないんじゃないかという誰もが首をかしげる状況になりつつある中、死亡する恐れがある以上は政府も安易に二類感染症指定を外せないだろうな。どこかで線引きする必要があるでしょうからそろそろ見直しは必要だよねと感じます。

2020年のSDA王滝もそのコロナウイルスのために延期および中止になり、まるでMTBに乗るチャンスがないので乗車率アップのためにも都内を走ることにしました。

年末にチューブレス化した27.5×2.4ホイール装着のJamis Dragonslayerで走ります。ボトルケージは取っ払ってしまってシンプルなスタイル。ご近所散歩にはちょうどいいはずです。低速で走るならそれほど上体が起きたポジションでも問題ないでしょう。100km以内のサイクリングを容易にするためにもいろいろ検討課題を洗い出していこうと思いました。

当日は、スコールのような急な雨を警戒しつつも、ジーパンとTシャツにカジュアルなヘルメットのスタイルで先輩宅に向かいます。出勤時間も落ち着いた9時過ぎに到着。スタートは二子橋となります。

Tokyo wondering

駒沢通りから国道246号玉川通り

9時30分ころ、二子橋の川崎側からサイクリングスタート。

二子橋の先に見えるGIANTストアの横を右に曲がって246号の瀬田交差点を避けて、駒沢通りに抜けます。

駒沢通りは文字通り駒沢公園に抜けていけるルートですが、交通量は少ない方かな。それほど煽られる感はありません。地味にアップダウンはあるけれど、マウンテンバイクなら気にならないレベル。

スタートから4kmも走ると駒沢公園。駒沢オリンピック公園というくらいなので前回の東京オリンピックの時の施設です。公園内にサイクリングコースが設けられていたのでぐるっとひとまわりしてみました。ぼちぼち走りごたえあるというか新鮮な気分になりますね。いい環境だ。はじめてのサイクリング!みたいなコースとしては楽しいんじゃなかろうか。

駒沢公園を堪能したら駒沢通りを左折して国道246号に移動。いわゆる玉川通りに入ります。

ちょいと前までは新玉川線という名前でしたが、今は田園都市線なんですよね。駅で言うと駒澤大学、三軒茶屋、池尻大橋と通過して渋谷を目指します。環状7号線を越えたあたりが三軒茶屋。この区間は非常に交通量があるゆるやかな登り。信号が多い。路上駐車も多い。非常にストレスフルな道です。

池尻あたりでやっと混雑が改善。たぶんのぼりからくだりになったからで、気分も晴れたってところなのでしょう。ふたたびゆるく登ると神泉町。道玄坂をくだって渋谷駅に向かいます。

渋谷センター街

スタートから13kmほどの渋谷駅。平日なだけあって、スクランブル交差点の人は少なめ。もちろん少なめといってもそこそこの人数はいます。自粛要請があった頃に比べたら増えました。

ハチ公前や渋谷駅をバックに先輩の写真を撮影しまくりました。人混みに近寄る(近寄るけれど人混みには入らない)場合はマスク着用。

「246はつまらなかったけど渋谷まできたらちょっと気分がよくなったね」

そんな先輩の言葉から山手線一周ルートは早々に放棄して一気に都心を目指すことにしました。気温30度超えの暑さだし無理はできません。

同じ国道246号でも渋谷からは青山通り。

シャレオツなお店を眺めながら、青山だなーと思いつつも通過。アップルストアや国連大学なんてのが目につきましたが、自転車を停めて寄るほどでもないかな。

そして、神宮外苑あたりから外苑東通りを走り六本木方面を目指します。途中目に入る鳥居は乃木神社。行ってみようということで坂を下ります。ああ、ここは乃木坂だよね。乃木坂なんとかじゃない!とちょっとだけ思いました。もちろん、乃木坂よんじゅうなんとかって按配なのでもちろんメンバーの人も把握できてません……。仕方ないね。

さらに外苑東通りを進むと六本木交差点。そろそろご飯にしようかと路地裏の中華料理店に入ります。俳優座ビルの1階にある高級そうなお店ですが、ランチ時なので標準的なお値段でいただきました。

昼食

やっぱり中華料理を食べるなら座間の双龍がいいかな。

さて、ここからは国会議事堂を目指します。

六本木通りを少し進めば国会議事堂です。スタートから20km。第98代内閣総理大臣である安倍晋三氏が潰瘍性大腸炎のために職を辞して、菅義偉氏が第99代内閣総理大臣になるというちょうど過渡期。さぞや警備も厳重だろうと思ったんですがいつも通りでした。

国会議事堂

皇居周辺から国道15号・国道1号・中原街道

国会議事堂の前で警察官の方たちにじっと見守られなが写真撮影を行ったら皇居に向かいます。迎賓館も見たかったけれどよくばらないで皇居へ。

そこから坂を少し下るだけで桜田門です。

警視庁の前の桜田門は開門されていまして、皇居外苑の公園区画への通り道になっています。二重橋前とは違って江戸城の面影が残る景色だと思うので割と好きかもしれない。

皇居桜田門

のんびりと皇居外苑を走ります。近くにある高村光雲作「楠木正成像」を見に行こうと思ったのですが、自転車は近くに押していくことも禁止になっていました。さすがに離れた場所に駐輪してまで見学するのは今回の趣旨とも異なるのでスルー。ちょっともったいない。

さらに東京駅を目指します。東京駅には二重橋前を通過して行幸通りの和田倉門からアプローチ。皇居のお堀の横を少し走って和田倉門に到着。

東京駅

撮影のベストスポットは東京駅から皇居へ大使が馬車で通過する行幸通りの中央分離帯部分。まさに馬車が通る道なのですが、東京駅に近寄りすぎてしまうと駅全体がカメラのフレームに収まらないので、和田倉門交差点を挟んだ行幸通りからカメラを構えた方がいいように思います。

ちなみに早朝だと逆光気味になるのでこれまた撮影しにくい。

国会議事堂と皇居、東京駅を走破できたので、今回のルートの主要どころは終了。丸の内のおしゃれなカフェを堪能しようということになりました。

東京駅から丸ビル(丸の内ビルディング)の裏にある丸の内中通りに行ってみます。日中はいわゆる歩行者天国になっているようで道路にテーブルとイスが用意されています。植樹された木々とビルが強い陽射しを遮ってくれていて、ビルの谷間のビル風が暑い時期には心地よく。コロナ対策でしょうか、通り沿いの店舗もドアは解放しているので冷房が効いているかのような涼しさ。

なんとなく立ち寄ったカフェでアイスコーヒーをいただきましたが、結構美味しかった。美味しいアイスコーヒーってなかなかないんですよね。

カフェ

のんびりしたら帰るだけ。そのまま日比谷を抜けます。

ちょうどガード下の再開発が進んでいたみたいで日比谷グルメゾンってのができていました。このあたりに勤めに出ていた頃とはだいぶ様変わりしているようです。懐かしのバーデンバーデンはまだあったw

芝増上寺

ルートを日比谷通りに移して、芝増上寺と東京タワーを眺めます。スタートから26km。

過ぎれば第一京浜、国道15号。山手線の新駅、高輪ゲートウェイ駅が見られるはずと思ったけれど、囲いが多くてよく見られません。ちょっと拍子抜けです。

どんどん進みます。

品川から御殿山の横を抜けて五反田へ。五反田から第二京浜、国道1号を横切って、中原街道に入ります。ここからはアップダウンが続く区間。

横浜の中原街道もそうですけれど、ほんとアップダウンありますね。中原街道も綱島街道も近代的なルートに整備される前に住宅が建ってしまったようでこのままなんでしょうね。

目黒通りから轟、宮内、高田と抜けて新横浜に抜ける道が整備されていってます。新横浜から高田まではもうすぐ終わりそうなので、高田から子母口までが綺麗になると多摩川までのアクセスがだいぶよくなるんだけれどなあ。

荏原、旗の台、千束、雪谷、田園調布なんてあたりを抜けて多摩川の丸子橋まで一気に進みます。多摩川までたどり着いたらサイクリングロードを利用して二子橋まで。東京散歩が終了です。

今回、マウンテンバイクで都内を走ってみてですが、いくつか改善すべき点を見出しました。

まず、トレイルバイクで街中走行は疲れる……。

よくマウンテンバイクなら街乗りも大丈夫!みたいなこと聞きますが距離次第ですね。 27.5×2.4のタイヤが軽快なはずはありません。グリップありすぎます。坂を下ってまた上るときは下りのスピード活かしたいじゃないですか。一生懸命漕いでもぜんぜんスピードに乗りません。おまけに上体が起きた姿勢で乗っていますから風の抵抗も大きいのでこれまた進みません。

のんびり走るにはバッチリなんですが、びゅーんと軽快に走りたいならダメですね。セミファットバイクは街乗りに向いていない。ファットバイクと比べたらもちろんマシですが、ちょっと修行モードに片足を突っ込みつつあるのかもという感じ。

意外だったのはハンドル幅。710mmと言ったら狭い道で難儀するのではと思いましたが、それほど苦になりませんでした。適度に路上駐車がある都内だと左側のスペースはぼちぼち確保しやすくて車道を問題なく走れたりします。仮に歩道区間を走るとしても広い歩道が多くありますので気になりません。街中ように580mmハンドルを用意してたりしますが、ちょっと考えをあらためた方がいいのかな。

でも、東京だからかな。神奈川の車道をMTBで走ると狭い道が多いから幅広ハンドルが結構不利なんだよなあ……。

そんなことから、マウンテンバイクの仕様変更をしてみようと思います。

まず、ホイールを27.5インチから29インチ×2.2に変更。ストップ・アンド・ゴー含めて走行感は軽くなるはず。それと、25度ステムでハンドル位置を下げて、ライザーなしのフラットハンドルに変更。よりクロスカントリー車っぽい乗車ポジションを志向してみる。

走行の軽快性が確保できれば、長めの距離を走りたいのに時間がかかりすぎてしまうなんてことは減らせるはず。荷物スペースも整理してバイクパッキングにも対応できるよう目指そう。

次はマウンテンバイクでどこに行こうかな。トレイルだけがマウンテンバイクのフィールドじゃないんだもの。