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Zwiftでトレーニングは習慣化するのかな?

Posted on Thu 07 November 2019 ( 2019-11-09 update ) in bike

Zwift、はじめます

いまさらな話題だけれども、Zwiftをご存知でしょうか?

Zwiftとはサービスの名称。誤解を恐れずにいえばオンラインゲームで、コントローラーは手持ちの自転車が担っている。つまり、自転車とその動きを計測する道具がないと導入できない。

Zwiftは、導入コストが高いので非常に敷居が高い。とにかくお金のかかるサービスだ。にも関わらず、Zwiftやってる!って人は少なくない。かくいう私もチャレンジしている。そんな顛末をまとめてみることにする。

まず、機材を揃える必要がある。必要なものは自転車とローラー台かな。自転車とその動きを検知できるものが必要ということ。

Zwift環境

私の場合は、手持ちの自転車とダイレクトドライブと呼ばれる方式のスマートトレーナーで参加している。自転車については、ロードバイクではじめたけれど、いまはミニベロでやっている。スマートトレーナーの方はWahooのKickr Core。公式サイトに注文をした。

ローラーに使う自転車にカーボンロードは不適である。負荷をかけすぎてカーボン素材が折れてしまうなんて言われるけれど、心配することはないと思う。フレームが適度にしなるのは当たり前の話だし、ハングオンやモンキーターンばりにフレームからぶら下がるような動きをするのでもなければ問題ないはず。多少のダンシングをしたって問題ないと思う。それくらいの強度がなければもがきだってできないものね。

この手のスマートトレーナーは毎年進化していくと思うので、その時々に評価が高いものを購入すれば良いと思う。2019年現在なら、WahooやTacx、ELITEあたりが定番で、それ以外は多少なりとも当たり外れがあるかもしれない。とにかく個人の環境は千差万別なのでこれが一番と言い切れることはないはず。

kickr Coreは価格と機能のバランスがよいと感じた。

購入は公式サイトから通販。どうせどこから買っても同じ値段だし、保証だってどこで買っても同じ。Kickr Coreは購入すると海外から発送されてくる。そのため数日で到着というわけにはいかない。また、受け取り時には輸入時の消費税がかかる。

上位モデルのWahoo Kickrは脚が折りたためたり、持ち運びに便利なハンドルがついている。これは以外と便利なので、都度トレーニング環境を片付ける人にはおすすめ。少しお値段が高くなるだけのメリットだと思う。これは運用するようになってから実感した。

それと、防振と防音の対策はすくなからず必要なので、ヨガマットの上にホームセンターで入手できるスポンジタイルを敷いてからKickr Coreを設置している。これくらいで夜間稼働しても大丈夫くらいには静かなのがKickr Coreの良いところ。お勧めできる。

Zwiftには毎月の利用料がかかるが、1500円と少しなのでそれほどの無駄遣いでもないはず。スポーツジムよりは安く上がっている。

Zwift、はじめました

機器が導入できたら、Zwiftにサインアップしていざ開始。

ざっくり流れをまとめると、接続する機器を登録したら、常設されている仮想マップであるWatopiaとロンドンやニューヨークなど日替わりの実在都市からコースを選択してライドがスタート。

ペダルを回せば、画面内のアバターも進み出し、ハンドル操作などは特になし。ひたすら漕ぐだけ。漕いだ量に応じて経験値とポイントを貯められる。経験値でレベルがあがるとコースがアンロックされていき、ポイントを貯めると実在するバイクやホイールなどちょっとしたアバターのドレスアップ機能がある。

コースについては、MTBの実装が予定されていて、ハンドル操作機能も追加されるよう。そのあたりはこれからでしょう。

Zwiftの基礎知識はこんなものでしょう。画面上でアバターが走ってくれる。そしてそのまわりには同じようにペダルをまわしている世界中のライダーたちのアバターを見ることができる。ひとりでローラー回しているのにひとりじゃない。そんなシンプルな仕組みが飽きやすいローラーを続けさせてくれるみたい。

いい走りをしていたら「ライドオン!」といいねを送ってみたり、コース内に設けられたスプリント区間やヒルクライム区間などで記録を競うこともできる。自転車でトレーニングを楽しくする仕組みがまとめられているのがZwiftということになる。

だから、あらかじめ目的がある人ならば続けられるはず。

近々やってくるレースのために走力を高めたいとか、雨でも走りたいとか、実走はクルマが怖いので安心とか。ちょっとずつ馴染んできてしまえば楽しく続けられるはず。

ローラーってすぐ飽きちゃうけれど数ヶ月ならこれだけでも楽しいはずです。

で、ただ走るだけだといずれは限界がきて、飽きてきます。ここからはちゃんとトレーニングとして、Zwiftを捉えられるかになってくるはず。

Zwiftにはワークアウトという仕組みがあって、いくつかプリセットされているものを選択することにより、気軽に始めることができる。

おおむね60分くらいがひとつのワークアウトの所要時間。それより短いものや長いものも当然ある。

ワークアウトは目的を持ったものが多く、スプリントの練習や持久力を高める練習など目的にあわせて取り組む。

はじめの数分間はウォーミングアップを行い、そのあと緩急を付けながら求められるパワーを出力するようにペダルを回すことになる。100wで120秒とか160wで30秒とか目標が随時画面に現れるので、黙々と取り組む。

もしもスマートトレーナーを使っているのなら、この必要ワット数にあわせて、トレーナーの負荷が調整される機能があるはず。大きな出力を出す必要があるならトレーナーの負荷はグッと上昇するので、負けずに踏み込んでいく感じ。

ワークアウトは単発だけれど、ワークアウト自体は一連の流れをもって設計されており、数週間の単位で今回はこれ、次回はこれとメニューが組まれている。はじめはめんどくさいかもしれないけれど、目的をもってトレーニングという意識さえできていれば続けていけるでしょう。

このあたりになると、それほどアバターは見なくなるので、よりワークアウトの機能が充実したサービスに乗り換える人も出てくるかも。カジュアルに続けていくなら悪くないバランスなのがZwiftだと思う。

Zwift

Zwift、つづけました

こんな感じで続けてイベントを迎え、イベント後のレストのつもりで日にちをあけたら、すっかりサボることになってしまった。2月くらい自転車に乗らなかった。夏の暑い時期だったし。

これはまずいということで復活させてからは続いています。

ワークアウトにこだわらず、バッジ獲得を目指してコースを走ったり、ただペダルを回してみたりと、とにかく毎日乗ることを心がけてみたら楽しめるようになってきた。

じつはアバターの動きはそれほど注目していなくて、スマートトレーナーの負荷コントローラーとしてのZwiftを評価している。

バーチャル空間とはいえ、平地だったり、山だったりと適宜負荷が変わってくれるので自分のペースで取り組める。

ほかにも「today's plan」なんかも眺めてみたりしているけれど、ワークアウトの内容を自分で組み立てることもできるし、ほどよく操作ができて悪くないように思う。ガチガチのトレーニングプログラムはちょっとやっていける自信がないから。

自転車に乗り始めた頃はケイデンスを目安にして走っていた。次に心拍数を目安にしていた。Zwiftというかスマートトレーナーを導入してパワーを見れるようになってからは、パワーを管理することで自転車に乗るようになった。

今日は何Wくらいで走ろうと目標を決めながら乗るようになった。

これが習慣化してくると、実際に走るときもパワーが見たくなってきた。いまはパワーメーターが欲しい。ペダリング効率まではわからなくていいので、パワーで自分のペースを把握できれば、きっとロングライドやヒルクライムでも効率よく走れるんじゃないかと感じている。

ちょっと自転車をスポーツとして捉えられるようになってきたのかもしれない。なにより疲れ方に充足感を感じるようになってきた。